情 と 理(感情と理性)

 先日、政治討論を見ていたらある政治家が『政治の世界は情と理である』と話されていた。『政治家は人情ではなく理屈で動かなければならない』というような意味の言葉だった。

 私の講演テーマに『あたまとこころ』や『理性と感情』といういうものがあります。私の安全信条は『安全は人の育成なり』言い換えれば『安全は人間学なり』『安全は危険教育』であります。

 以前、建設現場の統括管理責任者だったころ、『不安全行動や不安全状態が事故の原因であり、それらをなくさなければならない』と常々考えていました。また『事故は作業員が起こすものだから、人の行動をすべて監視したり、規制することはできないため事故はなくならない』とも考えていました。

 しかし今は『安全は人間学なり』と思いを強くしています。不安全行動が事故の原因ではなく不安全行動を起こさせた心の問題が事故の原因なのです。人間という動物が行動を起こす時の、心理状態を深く理解しなければ決して安全は成し遂げることができません。まさしくこれが『あたまとこころ』『安全は人間学』であります。人は『あたま』つまり『理性』で判断しても行動する時の判断は『こころ』つまり『感情』が取り仕切ります。

 現在の講演ではこの人の内面にある行動基準である『感情』を解説しています。ご興味がある方はぜひ、お尋ねください。