復興工事の労働災害多発

 東北3県(岩手・宮城・福島)において復興工事による労働災害が多発しています。原因は経験の浅い作業員が増えたこととされていますが、これは直接原因です。根本にあるのは建設事業者の安全管理体制の欠如です。『工事が増えているのに熟練者がいない、未経験や未熟な作業員が多い、全体において手が足りない、工期が厳しい』等の理由で安衛法違反が多いことが要因ですが、だからと言って災害を起こしていい理由には全くなりません。被災地もそんなことは望んでおりません。

 安衛法の措置を知ることは重要なことですが、措置を行なって作業員に遵守させることが最も重要なことです。安衛法が規定する規則等の知識教育、実施させるに必要な技能教育、そして素直に措置を行なう人間教育の3つの教育が必要です。

 この3つ目の人間教育が今の日本には欠落しています。『知識や技能があれば、法や、規則などに沿って行なうはずだ。』というのは幻想にすぎないことを事業者などは理解しなくてはなりません。

 今日本は安全な国、安全を遵守する国、命を守る国ではなくなってきています。関係者はこのことの根本にある要因を把握して目先にとらわれない対策を行なわなくてはなりません。『人(自分、家族を含むあらゆる人)の生命、安全が最優先する』このことを強く認識して『誰にもけがを負わせない』管理体制が求められます。